教員の“1人仕事”を減らす工夫5選 〜巻き込む・任せる・断るでつくる、ゆとりの時間〜

働き方改革
◆この記事でわかること

・教員が“1人で抱え込んでしまう”原因とは?

・自分の仕事を減らすためにできる5つの工夫

・「巻き込む」「任せる」「断る」をどう使い分けるか

・仕事量をコントロールし、ゆとりを取り戻す視点

・自分も周りも大切にできる働き方のヒント

 

「気づけば、自分ひとりで全部やってる…」

授業に学級経営、行事に保護者対応に校務分掌。

毎日やることに追われて、息つく暇もない。

でも、「誰かに頼るのも気が引ける」し、

「頼むくらいなら自分でやった方が早い」と思ってしまう。

そんな働き方、続けられるでしょうか?

この記事では、かつて“1人仕事”を抱え込みすぎていた私が、

ゆとりを取り戻すために実践してきた5つの工夫を紹介します。

“1人で抱える教員”になっていませんか?

プリントの準備、行事の進行、係の調整、資料づくり…

「誰かと分担できたらいいのに」と思いつつ、

すべて自分ひとりで抱えていませんか?

  • 頼むより自分でやった方が早い
  • 人にお願いするのが申し訳ない
  • あの人忙しそうだから…

そんな気遣いや遠慮が積み重なって、

“自分にしかできない仕事”をどんどん増やしてしまっていたんです。

でもあるとき、心も体もしんどくなって気づきました。

「このままじゃ、絶対に持たない」

 “1人仕事”が増える背景

教員の仕事を抱え込んでしまう人には、共通点があります。

● 真面目で責任感が強い

→ 最後までやりきりたい/任せて失敗したくない

● 人に頼ること=迷惑と思ってしまう

→ 頼むのが申し訳ない/忙しそうな人に声をかけづらい

● 「全部できる人」でいたい

→ 周囲から“信頼されてる”自分を保ちたい

でも、それって本当に健全な働き方?

「誰にも頼らない働き方=良い先生」ではないと気づいてから、私は変わり始めました。

“1人仕事”を減らす5つの工夫

① チーム運営の視点をもつ

学年や分掌で“役割分担”を見直し、「なんとなくやってる」をなくす。

  • 行事ごとにリーダーを回す
  • 得意なことをあえて引き受け合う
  • 「誰が何を見るか」をチームで把握する

チームで共有して動くことで、自然と“孤独な仕事”が減っていきます。

 

② 子どもを“巻き込む”工夫

  • 朝の会や係活動は、子どもたちが自走できるように設計
  • 掲示物やプリント配布も「仕事」として任せる
  • 「○○先生がいなくても進められる」経験を積ませる

子どもを信じて任せることは、仕事を減らす以上に教育的な効果も◎。

③ 細かい仕事を“任せる”スキルを磨く

  • 印刷・集計・備品準備などは、事務職員や支援員に相談
  • 頼むときは「お願い+背景の共有+お礼」がポイント

最初は勇気が要るけれど、「任せる」は大人のスキル。

●④ 自分がしないと…と思っている仕事を“見直す”

  • 「慣例」でやってること、本当に必要?
  • 「なんとなく」自分の仕事になってない?
  • 担当の枠を超えて抱えすぎていない?

一度見直すと、意外と“手放していいこと”に気づきます。

⑤ 引き受けすぎている仕事は“断る勇気”ももつ

  • 「今は余裕がなくて難しいです」と言ってもいい
  • “すべて引き受ける人”を目指す必要はない
  • 断ることも、持続可能な働き方の一部

断ることは、わがままじゃなく、戦略。

まとめ|「全部自分でやらなくていい」働き方へ

私はずっと、「頼られたい」「全部こなしたい」って思っていました。

でも、それが自分の時間も心も削っていた。

「巻き込んでいい」「任せていい」「断っていい」

そう思えるようになってから、

ようやく私は「続けられる働き方」を見つけられた気がします。

“1人仕事”を手放すことは、手抜きじゃない。

自分と子どもを守るための、大事な選択です。

◆あとがき

真面目に頑張る人ほど、仕事を抱えすぎてしまう。

でも、それが結果的に「まわりに頼れない人」になるのはもったいない。

仕事を減らすのは“逃げ”じゃなくて“仕組みづくり”。

この記事が、あなたの「抱え込みすぎ」にブレーキをかける

きっかけになれたらうれしいです。

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