・教員が“1人で抱え込んでしまう”原因とは?
・自分の仕事を減らすためにできる5つの工夫
・「巻き込む」「任せる」「断る」をどう使い分けるか
・仕事量をコントロールし、ゆとりを取り戻す視点
・自分も周りも大切にできる働き方のヒント
目次
「気づけば、自分ひとりで全部やってる…」
授業に学級経営、行事に保護者対応に校務分掌。
毎日やることに追われて、息つく暇もない。
でも、「誰かに頼るのも気が引ける」し、
「頼むくらいなら自分でやった方が早い」と思ってしまう。
そんな働き方、続けられるでしょうか?
この記事では、かつて“1人仕事”を抱え込みすぎていた私が、
ゆとりを取り戻すために実践してきた5つの工夫を紹介します。
“1人で抱える教員”になっていませんか?
プリントの準備、行事の進行、係の調整、資料づくり…
「誰かと分担できたらいいのに」と思いつつ、
すべて自分ひとりで抱えていませんか?
- 頼むより自分でやった方が早い
- 人にお願いするのが申し訳ない
- あの人忙しそうだから…
そんな気遣いや遠慮が積み重なって、
“自分にしかできない仕事”をどんどん増やしてしまっていたんです。
でもあるとき、心も体もしんどくなって気づきました。
「このままじゃ、絶対に持たない」
“1人仕事”が増える背景
教員の仕事を抱え込んでしまう人には、共通点があります。
● 真面目で責任感が強い
→ 最後までやりきりたい/任せて失敗したくない
● 人に頼ること=迷惑と思ってしまう
→ 頼むのが申し訳ない/忙しそうな人に声をかけづらい
● 「全部できる人」でいたい
→ 周囲から“信頼されてる”自分を保ちたい
でも、それって本当に健全な働き方?
「誰にも頼らない働き方=良い先生」ではないと気づいてから、私は変わり始めました。
“1人仕事”を減らす5つの工夫
① チーム運営の視点をもつ
学年や分掌で“役割分担”を見直し、「なんとなくやってる」をなくす。
- 行事ごとにリーダーを回す
- 得意なことをあえて引き受け合う
- 「誰が何を見るか」をチームで把握する
チームで共有して動くことで、自然と“孤独な仕事”が減っていきます。
② 子どもを“巻き込む”工夫
- 朝の会や係活動は、子どもたちが自走できるように設計
- 掲示物やプリント配布も「仕事」として任せる
- 「○○先生がいなくても進められる」経験を積ませる
子どもを信じて任せることは、仕事を減らす以上に教育的な効果も◎。
③ 細かい仕事を“任せる”スキルを磨く
- 印刷・集計・備品準備などは、事務職員や支援員に相談
- 頼むときは「お願い+背景の共有+お礼」がポイント
最初は勇気が要るけれど、「任せる」は大人のスキル。
●④ 自分がしないと…と思っている仕事を“見直す”
- 「慣例」でやってること、本当に必要?
- 「なんとなく」自分の仕事になってない?
- 担当の枠を超えて抱えすぎていない?
一度見直すと、意外と“手放していいこと”に気づきます。
⑤ 引き受けすぎている仕事は“断る勇気”ももつ
- 「今は余裕がなくて難しいです」と言ってもいい
- “すべて引き受ける人”を目指す必要はない
- 断ることも、持続可能な働き方の一部
断ることは、わがままじゃなく、戦略。
まとめ|「全部自分でやらなくていい」働き方へ
私はずっと、「頼られたい」「全部こなしたい」って思っていました。
でも、それが自分の時間も心も削っていた。
「巻き込んでいい」「任せていい」「断っていい」
そう思えるようになってから、
ようやく私は「続けられる働き方」を見つけられた気がします。
“1人仕事”を手放すことは、手抜きじゃない。
自分と子どもを守るための、大事な選択です。
◆あとがき
真面目に頑張る人ほど、仕事を抱えすぎてしまう。
でも、それが結果的に「まわりに頼れない人」になるのはもったいない。
仕事を減らすのは“逃げ”じゃなくて“仕組みづくり”。
この記事が、あなたの「抱え込みすぎ」にブレーキをかける
きっかけになれたらうれしいです。
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