- 教員はなぜ原則、副業が禁止されているのか
- 許可を得ればできる“OKな副業”の具体例
- 実際に副業している教員の事例とグレーゾーン
- 懲戒対象になるリスクと、避けるための考え方
- 教員でも「副業を考えること」は悪くないという話
目次
「副業解禁」と言われても、教員は…?
最近よく耳にする「副業解禁」や「パラレルキャリア」という言葉。
そんな時代の流れのなかで、「自分も何かやってみたいな」と思うようになりました。
きっかけは、“心の安定”のために、教員以外の収入源がほしいと感じたこと。
毎月の給料だけに依存せず、少しでも自分に自由な選択肢がある状態を作れたら、きっと気持ちも変わるんじゃないか。
そう思って、まずは“副業”について調べ始めました。
調べていくうちに分かったのは、教員の副業には“全く問題ないもの”もあれば、“グレーなもの”もあるということ。
これはしっかり知っておかないと、うっかり大変なことになるかも…そう感じた私の調査記録です。
教員の副業って、法律的にはどうなの?
まず大前提として、公立学校の教員は「地方公務員」です。
そのため、会社員とは違い、法律によって**副業には原則“禁止”**というルールがあります。
なぜ禁止されているの?
教員は、子どもや保護者、地域にとって「公の立場」にある仕事。
そのため、
- 本業に支障が出る
- 利益を優先してしまう
- 公平性が失われる
などのリスクを避けるために、副業は禁止されています。
どの法律で決まってるの?
ざっくり言うと、次の2つです。
- 地方公務員法 第38条:許可無く営利目的の事業・報酬を得る業務は禁止
- 教育公務員特例法 :教育に専念すべき立場として副業禁止(ただし例外あり)
教員でも“OK”な副業ってあるの?
実は、ある条件を満たせば、副業ができるケースもあります。
【1】地域や社会のためになる活動(公益性のあるもの)
- 地域のスポーツ指導や講演会の講師
- 消防団やボランティア活動
→ 社会貢献性が高い活動は、許可が出やすいです。
【2】研究・執筆・専門性のある活動
- 教育書の出版
- 雑誌への寄稿
→ 「教員としての知見を活かす活動」で営利色が薄ければOK。
【3】家業の手伝い(条件あり)
- 実家の農業・商店の手伝い
- 勤務外・報酬が発生しない範囲
→ 教育委員会などへの事前相談が必要です。
【4】不動産投資(条件あり)
- 資産運用の範囲なら問題なし
→ 所有する不動産の数が多くなると事業とみなされる
【5】株式投資
- 資産運用の範囲なら問題なし
→ 勤務時間中に株の取り引きなどをしてると職務怠慢でOUT
許可は誰が出すの?
通常は教育委員会が判断します。
学校長を通じて「この活動をしてもいいか」申請・相談する流れになります。
グレーゾーンと、実際やってる人たちの話
SNSやYouTubeなどで「教員だけど副業してます」という人を見かけたこと、ありませんか?
中にはしっかり収益を得ている方もいますが、実はこれらはグレーゾーンに入ることも多いんです。
■ よくある“グレー副業”例
内容 | なぜグレー? |
YouTube・ブログ収益 | 広告収入は営利目的とみなされやすい。 |
noteで教材販売 | 教育に関係あるが、報酬がある場合は許可が必要。 |
イラスト販売 | 副業として営利性が強いと判断される可能性あり。 |
SNSでの企業案件 | 商業活動に該当。懲戒事例もある。 |
実際どうしてるの?
- 匿名で活動している人が多い
- 教育委員会に相談しても「基準が曖昧」というケースもあり
- バレなければ…という暗黙の空気も、現場にはある
つまり、「やってる人がいる」=「安全」というわけではない、というのが現状です。
最悪の場合、懲戒処分につながるリスクがあることも、忘れてはいけません。
でも、諦めたくないですよね?

まとめ:知識を持って、慎重に選ぶために
「副業、ちょっと気になるな…」
そう思ったとき、まずは“知ること”が大事なんだと、今回あらためて感じました。
教員の副業には明確なルールもあれば、あいまいで判断が難しいものもたくさんあります。
だからこそ、「バレなければOK」ではなく、きちんと知識を持って、納得できる選択をしたいと思っています。
すぐに始めなくてもいい。
でも、選択肢を持っておくだけで、少しだけ心に余裕が生まれる。
教員という立場を大事にしながらも、自分の人生も大切にしたい。
だから私は、今日も少しずつ、知ることからはじめています。
【あとがき】
このブログでは、「教員でも、自分らしく生きたい人」に向けて、働き方・副業・心の余白について発信しています。
よかったら、他の記事ものぞいてみてくださいね。
コメント